ドイツ旅行記ーベルリンー
ベルリンへは、ボンからドイツ名物である高速自動車道、いわゆるアウトバーンをバスで一気に走破しました。
日本の高速道路より速いスピードで走っているにもかかわらず、徹底的に車の交通のみを考えて作られているせいか、非常に安定した走り心地だったのが印象的でした。
ベルリンでは、ブランデンブルク門近くのホテルに、旅行者一同で宿泊していました。
到着したのが夜だったのもあり、翌朝早朝に目が覚めた私は、どうしてもベルリンの町並みを見てみたくなりました。
冬の遅い陽が昇ったばかりでしたが、一人でホテルを出ると、ドアボーイが丁寧で気さくな挨拶をしてくれたのが、ベルリンの朝の風景として良い思い出になっています。
大通り沿いにしばらく歩いて行くと、道路を横切って立つ大きな門が見えてきました。六本の板のような巨大な柱に支えられた門は、その中央に四頭引きの馬車を載せています。遠くから見ても足を跳ね上げた躍動感にあふれた彫刻でした。それに乗る女神が掲げる翼のついた杖が見えてきて、早朝の白々とした陽の光をあびたところは、絵ハガキのように美しかったです。
その日は、ブランデンブルグ門をバスで見学に行き、バスに乗ったままウンターデンリンデンの通りを走り、赤の市庁舎やベルリン大聖堂などを見て回りました。
今でこそベルリンは、立派な建築物の立ち並ぶ大都市ですが、私たちが行ったころはまだ、東西に分断されていた歴史の空白を埋めている最中でした。
特に、ベルリンの壁があったあたりでは、それまでの活況がうそのようにがらんとした空間が広がっていました。そこでは作業員の方たちが足場を組んでいたり、さまざまな導管が地面から生えていたり、来るべき未来の大都市を作る準備が進められていました。ベルリンという都市自体が、静かに活動の時を待っているようでした。
第二次世界大戦の時の記録を見せる博物館にも行きました。
辛く悲しい展示物がそこにありました。印象的だったのは、子供たちや家族連れなども、過去の歴史を学びにそこを訪れていた姿でした。
ベルリンという町の過去と現在を見て、彼らならより素晴らしい未来を作り上げられるだろうと思いました。