ドイツ旅行記ーボンー

ボンはかつての西ドイツの首都で、ドイツの西部にあります。大学の短期留学制度を利用し、冬のドイツへと旅をしました。
始めてみるボンの市街地は、思っていたよりずっとかわいらしく、石造りの丁寧な道路や、昔風に木の柱が見えているような家の壁など、ドールハウスの町並みのようでした。
ドイツの人たちは、落ちついていて親切で、特に日本人の私たち一行を歓迎してくれました。
地元のビヤホールでは、いかにもドイツ人という雰囲気の、太った陽気な男性と地ビールを飲んだこともありました。日本のビールと味が似ているなと思ったら、日本はビールの製法をドイツから学んだそうです。道理で、薄い琥珀色のきりっとした飲み口に、馴染みがあるわけだと、妙に感心しました。
ドイツでは、鮮やかな黄色の壁が印象的なボン大学の校舎を借りて授業をしていました。長い冬休み期間中にもかかわらず、在学中のドイツ学生の方たちが、何かと便宜を図ってくれました。学生寮に入寮したのですが、シャワーの使い方、キッチンの使い方、ゴミの出し方など、日本とは全く違った方法なので、慣れるまでは拙いドイツ語でのコミュニケーションが必須でした。
大学での授業を終えた後は、町で遊ぶのが日課になりました。
ドイツの街で一番見かけるであろう屋台は、トルコの串焼き料理ケバブです。
移動できる車型屋台のなかで焼かれながらくるくる回っている巨大な肉を、店員さんは慣れた手さばきで薄く何枚も削ぎ落します。それをサラダと一緒に、ドイツ風のカリッと焼いたハードタイプのパンに挟んで食べるのが、何よりの旅の楽しみでした。
ボンには見るところがいくつもあり、特にベートーヴェンの生家である「ベートーヴェン・ハウス」は、当時生まれたままの家具調度が置いてある家の中をぐるっと歩いて回れるので、タイムスリップしたような不思議な気分になれる名所です。各部屋には、ベートーヴェンの生涯に関係のある小物が置いてあり、それぞれに説明もついているので、家を見終わった後にはベートーヴェンに親近感が湧いてきます。
平日に行けば、観光客も少ないため、裏庭で一人家を見上げていると、今にも少年時代のベートーヴェンが現れそうなくらい、当時の面影が再現されています。

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